循環器疾患の薬物療法
心臓病の危険因子となる高コレステロール血症、糖尿病、高血圧などには薬による治療が行われる。薬の種類は様々あり、それぞれ作用機序や効能が異なる。病気の状態や併用する薬の種類によっても処方は異なる。また、虚血性心疾患や心房細動では、血栓が血管を詰まらせないよう血液をサラサラにする薬(抗血小板薬や抗凝固薬)が使用される。
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以下のページでは、循環器疾患の治療に使用される薬についてまとめている。病気を治療するものの他、脳梗塞や心筋梗塞を予防する薬についても説明する。
現在広く使われている降圧薬の代表5種類
アンジオテンシン変換酵素阻害薬/ACE阻害薬生成を抑制アンジオテンシンU受容体拮抗薬/ARB作用を抑制血圧の調節に関わるホルモン(レニン・アンジオテンシン・アルドステロン)に作用する&…
スタチン
抗高脂血症治療薬(スタチン/HMG-CoA還元酵素阻害薬)肝臓でのコレステロール生成過程をブロックする。高脂血症患者の心筋梗塞や脳血管障害の発症リスクを低下させる。虚血性心疾患の患者の場合、LDL…
エゼチミブ
抗エゼチミブとは、脂質異常症の治療薬で、MSD株式会社が製造するゼチーア(Zetia)という製品。コレステロール値を下げる薬として、広く使用されているスタチン系薬剤とは作用機序が異なる薬である…
PCSK9阻害薬
家族性高コレステロール血症の治療として期待されているPCSK9阻害薬。家族性高コレステロール血症とこの薬の働きについて説明する…
EPA
EPAはエイコサペンタエン酸のことで、イワシやサバなどの青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸。魚の種類によって含有量は大きく異なり、調理法によっても変わる。体内で生成することはできない栄養素のため…
糖尿病治療薬
低血糖のリスクが低い、インクレチン関連薬と言われるGLP-1受容体作動薬(注射)とDPP-4阻害薬(経口)の他、SGLT-2阻害薬について説明する…
抗血小板薬
血小板が固まるのは、動脈などの血流が早い場所。動脈の弾力性が失われて硬くなる病気を動脈硬化という。プラークができると血管が傷つきやすく、ここから出血することがある…
サムスカ(トルバプタン)
トルバプタンとは?バソプレシンV2受容体阻害薬。心不全の薬であり、肝硬変にも使う。心不全:心臓のポンプの働きが弱くなり、全身へ血液を上手く送れなくなり、臓器に水がたまることで浮腫が起こる。肝硬…
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