心臓カテーテル検査

心臓カテーテル検査には右心カテーテル法と、左心カテーテル法がある。左心カテーテル法は、冠動脈造影と左室造影の2つを指す。

左心カテーテル法

冠動脈造影(CAG: Coronary Angiography)

虚血性心疾患の最終的な診断法。非侵襲的検査方法であるCTでも冠動脈の狭窄度、プラーク性状などを判別することができるが、CAGでは狭窄の有無、分布、程度に加え、奇形や多枝病変かなどの情報も得られる。
QCA(quantitative coronary angiography: 定量的冠動脈造影法)は造影をもとに、冠動脈の狭窄率、狭窄径、狭窄長および対照、血管径をコンピュータで計測する手法である。視覚法より精度が高い。

アンギオ装置にはシングルプレーンとバイプレーンとある。 バイプレーンは一度に色々な角度から撮影ができ、造影剤の量は減らせるが、被曝量が多くなる。

撮影方向
LAO: 左側から、RAO: 右側から、Cranial: 上側から、Caudal: 下側から

左室造影(LVG: Left ventriculography)

左心室内を造影する検査。造影剤が勢い良く出ないような形になっているピッグテールカテーテルを使用する。
左室機能を評価し、虚血性心疾患,弁膜症,心筋症などを調べる。
主に先天性心疾患など、左室とそれに関連した構造の解剖を把握する。
僧帽弁逆流の重症度を評価する。

心臓の収縮・拡張の動きが見え、左心室の周りの心筋の動きがわかる。どの辺の心筋が壊死しているかがわかる。
AHA分類で示された10segmentで評価される。
AHA分類詳細

左室壁運動の評価法である、駆出率(LVEF: Ejection Fraction)
心臓のポンプ機能を表す指標。50%以上が正常値で、機能が低下すると値が下がる。

僧帽弁閉鎖不全症の評価は?
僧帽弁閉鎖不全などの弁疾患が血流の逆流によりわかる。心臓が肥大しているかもわかる。
僧帽弁閉鎖不全症における逆流の重症度評価には、Sellers分類がある。

右心カテーテル法

先端にバルーンの付いたスワンガンツカテーテルを使用して心拍出量を計測する。これにより右心機能を調べることができ、心不全の重症度評価ができる。また、心房中隔欠損症など先天性心疾患の重症度を測ることもできる。

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