EPA(エイコサペンタエン酸)
EPA(エイコサペンタエン酸)とは?
イワシやサバなどの青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸。魚の種類によって含有量は大きく異なり、調理法によっても変わる。体内で生成することはできない栄養素のため、食物から摂取することが必要。サプリメントも出ている。
一方でアラキドン酸(AA)は、肉や植物油から摂取され、AAを多く摂取すると炎症を促進する物質や血小板凝集を促進する物質を産生する。
EPAはAAに拮抗し、これらの作用を弱める物質を産生させるため、動脈硬化の抑制能力があるとされている。
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸
飽和脂肪酸:二重結合を持たない、動物性脂肪に多く含まれる(バターなど)
不飽和脂肪酸:二重結合を持つ。さらに一価(オリーブオイル、オレイン酸)、多価に分かれる。多価不飽和脂肪酸は魚系に含まれるn-3系、マーガリン・肉に含まれるn-6系に分かれる。
製品
エパデール(持田製薬)
きなり(さくらの森)
DHA&EPA+セサミン(サントリー)
えがおのDHA・EPA(えがお)
EPA/AA比
EPAとAAの比であるEPA/AA比が冠動脈疾患の血清マーカーとして注目されている。低いと冠動脈疾患や脳卒中のリスクが上昇すると研究報告されている。
EPAの臨床試験:JELIS試験
スタチンを服用している日本人高コレステロール血症患者18645人をEPAを追加投与するEPA群9326例とスタチンのみ処方の対照群9319例で比較。約5年間追跡し、EPA群で有意に主要冠動脈イベントを抑制(対照群と比較して19%減少)。
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