PCIで使用するデバイス
PCIでは、病変部位までバルーンやステントを運ぶワイヤーから、狭窄部位を広げるバルーンやステントなど様々なデバイスが使用される。各メーカーから販売されているデバイスにはそれぞれ特徴があり、病変の部位や形態に応じてデバイスが使い分けられている。近年では、体内に異物を残さない方が予後が良いという考えから、生体吸収性や生分解性のステントも開発されている。
コンテンツ
以下のページでは、PCIの際に使用される各種デバイスの特徴やはたらき、使用方法などについて説明する。使用される素材や構造により、デバイスの性能が異なり、各デバイスで適した使用方法、病変がある。
ガイドワイヤー
ガイドワイヤーに求められるもの−操作性(血管追従性)−病変通過性−トルク伝達性(1:1が理想)−先端硬度バラエティ★ガイドワイヤーが通過すればPCIは90%成功と言えるシェイピングカーブを付けると行きたい方向に行きやすくなる。…
バルーンカテーテルの基礎知識
虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)の治療には、先端に小さなバルーンの付いたカテーテルで血管の狭窄・閉塞部を膨らますPTCA(Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty)がある…
薬剤溶出ステント(DES: Drug Eluting Stent)
基本構造1.プラットフォーム(ステントそのもの) 2.キャリアマトリックス 3.薬剤基本構造・slotted tubeタイプ…ラジアルフォースが強い、薬剤が均等に拡散しやすい・コイルタイプ…ラジアルフォースは弱いが…
薬剤溶出ステント(DES: Drug Eluting Stent)
生体吸収性ステント(BVS: Bioregradable/Bioresorbable Vascular Scaffolding)
生体吸収ステントは、BVS: Bioregradable/Bioresorbable Vascular Scaffoldingと呼ばれる。スキャフォールドは仮設構造物を意味する。従来のステントは金属が一般的であったが、ポリ乳酸など…
生体吸収性ステント(BVS: Bioregradable/Bioresorbable Vascular Scaffolding)
薬剤コーティッドバルーン(DCB: Drug-Coated Balloon)
薬剤コーティッドバルーンは、冠動脈疾患に使用されるデバイスで、バルーンの表面に新生内幕の増殖を抑制するパクリタキセル(抗がん剤の一種)が塗布されている。バルーンを拡張して血管壁に薬剤を付着させ…
薬剤コーティッドバルーン(DCB: Drug-Coated Balloon)
ステント素材
冠動脈ステント初期に使われたPalmaz-Shatzステントはステンレススチールの適度な強度と塑性変形のしやすさがステントの形状とマッチしていたためと考えられる最近では、ステントの設計・加工技術が…
止血デバイス
血管のカテーテル検査・治療の際、カテーテル挿入部である穿刺部の止血は、穿刺部位によって方法が異なる。一般的に手で押さえる圧迫止血(用手止血)が従来行われているが…
■免責事項
当サイトは、循環器医療に関して管理人の経験・調査に基づいた情報を掲載しています。当サイトの情報を用いて行う一切の行為、被った損害・損失に対しては、一切の責任を負いかねますので予めご了承下さい。